電話・通信だより(秋)
秋の電話・通信会社だより
インターネットの普及で、様々な電子メディアが登場しました。電子書籍もそのひとつで、本を持ち歩くことなく、いつでもどこでも何冊もの本を読むことができる画期的なメディアです。また、商品購入や企業への問合せなどに便利なフリーダイヤルは、多くの企業や販売店で利用されています。携帯電話のアンテナの話題も合わせて紹介します。
電子書籍でどこでも読書

今や読書もスマートフォンやタブレット端末でできる時代です。小説からエッセイ、新聞、雑誌、漫画などいろいろなジャンルがデジタルコンテンツとして配信され、本を持たなくても電子端末さえあれば、いつでもどこでも自由に本を読むことができます。
電子書籍は2000年頃からサービスが始まり、2010年代にスマートフォンやタブレット端末が普及しだしてから書籍数も年々増加しています。最近では新刊から電子化されており、既刊の名作なども徐々に電子化されてラインアップも多岐にわたっています。読みたい本を検索することも簡単で、書籍名や作家名、キーワードなどを入力すれば、関連の本が一覧となって表示されます。コンテンツは有料と無料のものがあり、好きな本をダウンロードすればいつでも読むことができます。指一本でページをめくったり、閉じたりすることができ、途中から読みたい場合は、本に挟む栞のようにブックマークを入れることもできます。また、高齢者には読みにくい細かな文字も自由に拡大することも可能で、文中の分からない言葉も瞬時に検索してその意味を確認することができます。
また、辞書や仕事に必要な資料をストックすることでビジネスとしても大きな活用力があります。
また、電子書籍によっては、書かれている内容をより詳しく説明するサイトがリンクされていたり、音声や振動、動画などが付加されていたりして、紙の書籍とは違った楽しみ方ができるものもあります。
電子書籍を使って、好きな場所で好きな本の世界に浸り、読書の秋を満喫してみてはいかがでしょう。
フリーダイヤル
最近はテレビショッピングや新聞・雑誌の広告などを利用して、様々な商品が販売され、特に秋はいろいろな味覚や年末年始に向けた旅行などの宣伝が多くなります。こうした広告宣伝で必ず記載されているのが、フリーダイヤルです。フリーダイヤルは、電話を受けるほうが通話料を負担するので、消費者は気軽に電話をかけられます。また、フリーダイヤルのサービスを提供する企業や商店にとっても、受付の電話回線を限定できるので、注文以外に問合せや有情対応など振り分けることも可能です。最近は大手企業だけでなく、一般商店などにも普及しており、問合せや注文が多い企業などは、フリーダイヤルによって音声ガイダンスが流れ、電話のプッシュ番号によって問題の解決や要件の対応を行なえるものもあります。消費者は待たされることなく、指示されたプッシュボタンを押すだけで用件を済ませることができます。
フリーダイヤルは、当時発足したばかりのNTTが1985年(昭和60年)にサービスを開始。「0120」で始まる10桁の数字によって電話番号が割り当てられました。その後、通信各社もフリーダイヤルサービスを始めましたが、「0120」の知名度が高く、次第にフリーダイヤルサービスはNTTの独壇場となりました。
フリーダイヤルサービスを設置した企業や商店は、消費者からの注文や問合せを受け付けやすくなった一方、間違い電話やいたずら電話などでも課金されるため、営業時間外は留守番電話にしたり、非接続にしたりする必要があります。また、050番号のIP電話や10円玉を入れてかける赤電話・ピンク電話、新幹線の公衆電話などからかけられないシステムとなっています。
便利なフリーダイヤルですが、かけ間違えのないように電話番号はしっかりメモするようにしましょう。
ダイバーシティアンテナ
携帯電話の受信状況は年々向上し、今では山や森でも受信ができるようになるなど、通話の安定性も高くなりました。これは、中継局の数が充実してきたことや端末が高精度化してきたことが要因です。携帯電話やPHSの端末には複数のアンテナが内蔵されており、電波状況の優れたアンテナを優先して利用されます。こうした複数のアンテナで感度のいい物を選んで利用することを「ダイバーシティ」と呼び、携帯電話やPHSの基地局にも利用され、いずれも複数本のアンテナを使用しています。
ダイバーシティにもいろいろな種類があり、感度の良い電波を利用する以外に、受信した信号を合成してノイズを消すこともあります。
秋の行楽で郊外にいてもきちんと繋がるのは、ダイバーシティの利用によることが大きいようです。
現代人には携帯電話は必需品ですが、携帯電話が普及する前は公衆電話が、街角で多くのことを伝えてきました。その公衆電話も時代とともに進化しています。また、利用者に便利な電話サービスも充実しており、上手に利用することで日頃の情報伝達がもっと経済的になります。
公衆電話の日(9月11日)

携帯電話の普及で、あまり街角で見かけなくなった公衆電話ですが、災害時には優先して通話ができたり、携帯電話のバッテリーが切れたりしたときなどはとても役に立ちます。毎年9月11日は「公衆電話の日」で、これは1900年に日本で始めて公衆電話が設置された日を記念して制定されました。明治の頃の電話は、ダイヤルを回すと電話交換手が出て、話す相手を呼び出してもらう方式でした。公衆電話も同じ方式で、まだ公衆電話という名称がなかったため「自働電話」と呼ばれていました。大正時代末期から昭和初期にかけて自動交換電話が導入され、交換手が繋ぐ方式もなくなり、公衆電話に改称されました。
公衆電話は、設置台数こそ減少していますが、今でも官公庁や病院、駅構内、空港、ホテルなど公共施設には必ず設置されています。この他にも列車や船舶など交通機関、山小屋など通信手段がない施設にも設置され、利用者の利便性を図っています。また、公衆電話も進化しており、コインやテレホンカードだけでなくクレジットカードが利用できる公衆電話、国際電話がかけられる公衆電話、データ通信やファクシミリ通信の機能を備えた公衆電話、広告CMを見聞きしたあとに一定時間無料通話ができる広告付き公衆電話などもあります。
以前は、防犯上の問題などで公衆電話の設置場所は非公開でしたが、東日本大震災の発生直後に電話回線が混雑したこと、都市部で地震直後に公衆電話の前に列ができたことから、2012年からホームページなどで公開に踏み切りました。災害によって改めて公衆電話の必要性が再確認され、通信手段として大きな役割を果たしています。外出先では公衆電話の位置を確認しておくと、いざというときに役に立ちます。
3桁の電話サービス

「防災の日」を迎えて、火事や救助などが発生したら、「119」をダイヤルするのは、ほとんどの人が知っています。また、警察への通報の「110」もおなじみです。この他にも3桁の番号をダイヤルするだけで、いろいろな電話サービスを受けられます。
・100 「100番通話」:通話終了後に、通話料金と通話時間を教えてくれるサービスです。通話終了後に100番をダイヤルするとオペレーターが後から通話料金と通話時間を教えてくれます。(有料)
- 104「番号案内」
- 名前と住所から電話番号を知らせてくれるサービスです。(有料)
- 106「コレクトコール」
- 通話料金を着信払いでかけられるサービスで、オペレーターが相手の了承を確認した後に電話が繋がれます。
- 108「自動コレクトコール」
- 通話料金を着信払いでかけられるサービスで、音声ガイドにしたがって利用できます。
- 113「電話の故障」
- 受話器を取っても発信音が聞こえなかったり、話し中に雑音が入るなど、電話機または電話回線の故障に関する相談を受け付けます。
- 114「お話し中調べ」
- 相手の電話が話し中かどうかを調べてくれるサービスです。
- 115「電報サービス」
- 祝電や弔電など、電報の申込みができます。(有料)
- 116「電話の新設・移転」
- 電話の新設や移転など電話に関する各種相談を受け付けるサービスです。
- 117「時報サービス」
- 現在の時刻を確認できるサービスです。
- 118「海上の事件・事故」
- 海上保安庁に繋がり、海上の事件や事故の際にダイヤルします。
- 171「災害用伝言ダイヤル」
- 災害発生時に伝言を録音・再生します。
- 177「天気予報」
- 電話をかけている地域の天気予報をお知らせします。他の地域の天気予報を知りたい時は、177の前に知りたい地域の市外局番をダイヤルします。
なお、サービスの提供は電話会社によって異なります。
家族割引サービスを利用しよう

携帯電話のサービスにはいろいろな割引があります。割引を有効利用することで、お得に通話が楽しめます。例えば家族での割引サービスでは、家族間の通話が無料になったり割引されたりするので、行楽地に行って別々に行動しても、通話でお互いにどこにいるのかを確認し合える他、行楽地での様々な情報を交換できます。また、留守番している家族にも行楽地から連絡して、家の様子を聞くこともできます。通話と同様に、メールサービスも無料や割引になるサービスもあります。周囲の環境によって通話ができない場合は、メールを使うと便利です。メールで「ただいま、○○にいます。」や「今○○を見ているので、もう少し待って」などと現在地や状況を知らせることで、好きなものを見ることに集中できます。
家族での割引サービスについては、電話会社それぞれに独自のサービスやプランがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。サービスを利用するときは申込みが必要です。